本家モネの庭公認!北川村モネの庭マルモッタンに行くべき3つの理由

【はじめに】

印象派を代表する画家の1人モネ。モネが後半生を過ごしたジベルニーの屋敷にある庭は、それ自体がモネによる芸術作品とされ、現在もモネ財団によって保存されています。その「モネの庭」を再現した庭が高知県北川村にあるのをご存じでしょうか。

その「北川村モネの庭 マルモッタン」に行くべき3つの理由を紹介いたします。

【北川村モネの村マルモッタンに行くべき3つの理由】

1. 本家も公認したハイクオリティな庭だから

モネの庭を再現したというと、「しょせんコピーか」と思われるかもしれません。ですが北川村モネの村マルモッタン(以下「北川村モネの庭」)は、志と質の低い類似品とは違います。なんと、世界で唯一、本家から「モネの庭」の名を名乗ることを認められた庭なのです。

スイレンの庭


2. モネの色彩感と空気感を再現した庭だから

「モネの庭」の名前を使うに当たっては当然、オープン前に本家から指導が入っています。その交流は現在も続き、造園担当者がフランスの本家モネの庭を訪問したりしながら、モネの色彩感と空気感を追求しています。もちろん、気候が違うので、同じ植物を使ってもうまくいきません。違う植物を使いながらも、色彩感、空気感、モネの精神を受け継ぐのだと庭園責任者は語っています。
その功績が認められ、庭園の管理責任者である川上裕(かわかみ・ゆたか)さんは2015年フランスの芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受章しました。

モネの色彩感を追求した庭


3. 光と色彩があふれるもう1つの庭もあるから

北川村モネの村には、モネの絵をモチーフにしたオリジナルの庭もあります。それが2020年に完成した「ボルディゲラの庭」。
ボルディゲラとは北西イタリアの、いわゆるリヴィエラ地方にある村の名前です。43歳の時にこの村を訪れたモネは南国の光と色彩に感激し、30点以上の作品を描きました。

これらの絵をモデルとしてできた「ボルディゲラの庭」は、地中海風の乾いた風景とまぶしい白い石垣が特徴です。白い石の隙間から出た草が青や黄色の花をつけている、その色彩も目を引きます。

ちなみにモネが暮らしたジヴェルニーの緯度が北緯49度、ボルディゲラが北緯43度に対して、北川村は北緯33度。急角度で照り付ける夏の日差しが庭の色彩を引き立てます(暑さ対策は入念に!)。

ボルディゲラの庭

ボルディゲラの庭

ボルディゲラの庭


【まとめ】

北川村「モネの庭」は、本家以外で唯一公認された「もう1つのモネの庭」です。
モネ自身が造った庭を再現した「水の庭」「花の庭」、モネを感激させた北イタリアの風景がモチーフの「ボルディゲラの庭」があります。
これらの庭は高知の気候に合わせつつも、モネの色彩感を再現した庭です。高知県に行くなら、北川村にある「もう1つのモネの庭」に足を運んではいかがでしょうか。

【行き方】

北川村モネの庭へは車で行くのが、乗り継ぎの面倒もなく便利です。
所要時間は高知自動車道南国インターチェンジから約70分、高知市中心部からだと約90分。駐車場100台分あり。
また公共交通機関で行くこともできます。最寄駅の奈半利駅 (土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線) JR高知駅から最短90分、通常105分くらいです。奈半利駅から北川村モネの庭までは村営バス (1時間に1本程度) で10分くらいです。都会と比べると便数は少なく乗り継ぎ時の待ち時間が長いので、時刻表を調べて行きましょう。

【余談:マルモッタンとは何か】

ところで「北川村モネの村 マルモッタン」のマルモッタンとは何か、疑問に思う方もいるのではないでしょうか?

マルモッタン・モネ美術館(旧称:マルモッタン美術館)はパリにある美術館で、世界最大級のモネコレクションで知られています。その館長でフランス芸術アカデミー終身書記でもあったアルノー・ドートリヴ氏が『 Jardin de Monet Marmottan au Village de Kitagawa(北川村モネの庭 マルモッタン)』という名前を付けてくれました。

(2022年6月訪問。情報は訪問時のものです)


所在地: 〒781-6441 高知県安芸郡北川村野友甲1100番地
電話: 0887-32-1233
公式サイト:https://www.kjmonet.jp/

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